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2021年 07月 31日

R1250GS/Pan America1250試乗

こんにちは、スタッフのMr.Mです。
梅雨明けと共に猛暑日が続いています。皆様、どうぞご自愛下さい。
コロナ禍の東京オリンピックもスタートしましたね。
後世の記憶に残るオリンピックになる事は間違いありませんが、
開催する事への批判も渦巻きましたが、仮に中止になっていても
批判は免れなかったと思います。

さて今回はハーレーダビッドソン渾身のニューモデルPan America1250と、
このセグメントのリーダー的存在のR1250GSの2台で比較試乗に行って参りました。
使用する車両はPan Americaはスペシャル、R1250GSは2020年のプレミアムラインです。
何時も通り雑誌記事やWebサイトのような難しい内容は一切ございませんので、
どうぞご参考にして下さい。

今回同行してもらった、弊社ハーレーダビッドソン京都のT田店長も店舗のブログに投稿していますので、こちもご参考にどうぞ。
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パンアメリカはハーレーダビッドソンが将来の商品戦略について行った発表の中で、
開発中のニューモデルとしてその存在が明らかにされていました。
年々厳しさを増す排ガスの問題も含め、ハーレーダビッドソンが長い歴史の中で
培ってきたノウハウを取り入れた将来を占うモデルとも言えます。
方やR1250GSは、このセグメントに於いて40年以上の実績を誇る
大御所で、各メーカーの指標とされているモデルです。





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Pan Americaは排気量1251cc、DOHC4バルブの60度水冷Vツインの
Revolution Max1250エンジンで、152psを誇ります。パワー的には
R1250GSの136psを凌いでいますね。トルクはGSの方が上回っています。





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BMWのフラットツイン同様に、H-DはやはりVツインがメーカーの
アイデンティティとなっています。





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Pan Americaのブレーキは前後共にブレンボが装着されています。





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ホイールリムは、BMWが且つて1988年にパテントを取得していた
クロススポークを採用しています。リム幅は少し大きいですね。





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R1250GSは2020年のモデルですが、2021年のモデルは更なる
進化を遂げています。自動レベリング機能付きヘッドライトも注目に値します。





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ボディーマスはほんの少しだけPan Americaが大きい様に感じます。
車両重量は測定方法により値が変わりますが、同じ条件での測定値は
R1250GSの方がやや軽量ですが、数値以上に軽く感じるのは後述する
エンジン搭載位置が影響しているようですね。





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前置きが長くなりましたが早速スタートです。
GSのエンジンは折り紙付きで、電気モーターの如くツインを感じさせない
スムーズさです。
Pan Americaは適度な鼓動感を残しながらも、こちらも非常にスムーズ
ですね。一般道での走りは大差はないと感じましたが、Pan Americaの
後ろシリンダーのエキパイが災いして右足のふくらはぎが非常に熱く
なるのには参りましたね。このあたりは良くも悪くもH-Dの伝統ですね。





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高速走行は、私が一つの基準としている140km/hと160km/hで
比較してみました。
GSは140km/h・5000rpm 160km/h・5600rpm、
Pan Americaは140km/h・5200rpm 160km/h・5800rpm
と目視ですが、意外だったのがPan Americaも同じ速度域で
GSと同等に回ると言う事ですね。





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フロントマスクは両車共に存在感があります。特にPan Americaは
今までになかった造形で、力強さを大いに感じさせてくれます。
GSはボクサーエンジンが、その存在をアピールしている事は言うまでも有りません。





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ワインディングは、2台のコントロール性を大きく感じました。
GSはエンジン搭載位置が低い事もあり、バンクが非常に自然で
コーナーリング中の車線変更も自由自在?ですが、Pan Americaは
やはりエンジンヘッドが重い事もあり、GSのような切れ味はありません。
しかしながコーナーリングへのアプローチは平均レベル以上で、バイクを
操る醍醐味を存分に感じる事が出来ました。





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この日は天候が安定せず、突然の豪雨にも2回遭遇致しました。
両車両共、走行モードを複数選択出来る機能付きですが、
特にPan Americaは顕著に感じる事が出来ました。
雨の中を好んで試乗する方は殆どおられないと思いますが、
プラスアルファで貴重な体験も出来ました。





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Pan Americaのハンドルとメーター廻りです。スイッチ類はかなり個性的で、
操作する楽しみも持ち合わせているようにも見えます。メーターは今の流れですね。
ハンドル位置はGSより少し低めで手前にあるので、私的には好感が持てました。





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R1250GSはほぼ毎日見ている事もあり、これがスタンダードと思っていましたが、
他メーカーの物と比較するとシンプルでありながら、クオリティーの高さはさすがBMWだと
感じるパートですね。


総評として、交互に乗り替える事で、両車のキャラクターの違いを感じつつ、このセグメントの
バイクが目指す方向性は同じである事が分りました。電子制御の先進機能も両車共に
そこまで必要なのかと言う位のフル装備です。さらに価格的にも接近しておりブランド力に於いても
トップレベルをキープしている事は周知の通りです。
BMWにはGSのバリエーションモデルにGSアドベンチャーが存在しますが、セールスの状況次第で
Pan Americaにもバリエーションモデルが追加されるかもしれませんね。
現状、このセグメントはBMWの独走といえますが、アンチBMW党の方にはPan Americaは
打って付けのバイクだと感じます。お願いですから私に 「どっちがええねん」 などとは聞かないで
下さいね。これは感性の問題ですので、是非試乗してみて下さい。今ならこの2台を比較試乗
して頂ける絶好のチャンスです。










by motorradkyoto | 2021-07-31 10:52 | 試乗インプレッション


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